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更新:2010/02/02

FMSの機体位置と機体の向き。フォトシーンの回転について

FMSのXYZ

下の画像は、FMSでのXYZ各軸の方向を示しています。

FMSのXYZ

AIRCRAFT_POSITION とPILOT_POSITION

SimScene.exe の初期値を使った場合、以下のようなデータを出力します。

AIRCRAFT_POSITION -5 0 -1.7 -0.7

PILOT_POSITION 0 0 0 FIXED

AIRCRAFT_POSITION の後に続く4個の数値の意味は以下の通りです。

1番目:初期画面での機体のX方向の位置

2番目:〃Y方向の位置

3番目:〃Z方向の位置

4番目:〃機体が現れる高さだと思います。どのシーンファイルでも、Zよりも 少し大きな値に設定されていて、初期画面で機体が地面よりも少し上から落ちてくるのは そのせいだと思われます。試しにこの値をZと同じにすると、機体は足下のずっと下に ある面に現れます。

PILOT_POSITION の後の3個の数値はパイロット位置のXYZを表します。フォトシーン では通常 X = 0, Y = 0 です。これ以外の値を設定すると風景がマッピングされた ポリゴンまでの距離が変わって風景が破綻すると思います。

AIRCRAFT_POSITION のZと PILOT_POSITION のZの値の差が視点の高さになります。 通常は 1.7 です。これは、フォトシーンを撮影した時の地面からカメラのレンズ までの高さと考えると良いと思います。

つまり、カメラのレンズの位置にフォトシーンの中心点があって、地面はそれよりも 下になりますので、SimScene.exe ではデフォルトの値を、PILOT_POSITION のZを 0 AIRCRAFT_POSITION のZを -1.7 としてます。

最後の FIXED は、視点の変更をズーム以外禁止にします。

機体の位置と機体の向き

パイロットの位置と機体のX、Yの関係は上の図のようになります。

初期画面では、機体の機首は常にYプラス方向を向いて出現します。 これは変えることは出来ません。

また、パイロットの視線は常に機体のある位置へ向けられます。 したがって、Xがマイナスの領域に置かれた機体をパイロットの位置から見ると その機首は右側を向いています。Xがプラスの領域に置かれた機体の機首は 左向きになります。右向き、左向きはそう見えているだけで、 機首の向きは絶対座標のYプラス方向を向いていることに変わりはありません。

下の画像は、機体のX、Yを変化させた時のパイロット位置からの 見え方を示しています。番号は上の画像の番号に対応しています。 (1), (2), (3) の位置に滑走路がありますので、(4), (5), (6) の位置は 滑走路から外れた場所になります。

シーンの回転と機首の発進方向

上の画像は、機体位置のXの符号を反転させて、シーンを180度回転 させることで、発進方向を逆に(見えるように)する方法を示しています。

画像の上の機体の機首は右向きに見えます。また、左手奥に建物が見えています。

機体の位置を ( X = -5, Y = 0 ) → ( X = 5, Y = 0 ) に変更することで、 機体は画像の下の位置へ移動し、パイロット位置から見ると機首は左を向いて見えます。 このままでは、滑走路から外れた場所になるので、シーンを180度回転させます。 すると、機首は左を向いていて、左手奥に建物が見えるので、発進方向が 逆転したように見えます

SimScene.exe で指定する回転角度は、この「シーンを回転する角度」です。

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