パノラマ雲台 ver 4
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更新:2010/06/12

自作のパノラマ雲台 バージョン1

自宅のフライス盤で作ったパノラマ雲台です。形は NODAL NINJA 5 のパクリです

NODAL NINJA 5 http://www.nodalninja.com/index.html

プロトタイプということでPOM(ポリペンコアセタールいわゆるジュラコン) 12mm厚の板で作りました。(制作費6,000円程度)POMなので、やはり 強度が少し足りません。風が吹くとブレますし、カメラを装着すると少し左に傾きます。 なので、写真のような2軸タイプの雲台でなければ使えません。

自作のパノラマ雲台 バージョン2

現在はアルミ15mmで作り直したモノを使っています。(制作費30,000円程度) 材料代よりも、作るために揃えた工具代の方が高いかもしれません。ホールソーとか エンドミルとか結局使わなかったハンドルとか・・・

POMに比べるとやはり堅かったです。 ポールとアームの接合部は8mmのボルトで 締めて固定しています。6mmでは奥歯を 噛みしめないと固定できませんでしたが。 でかいボルトにはそれなりの力があるようです。

厚みは12mmとか10mmでも良かったかも。メッチャ重いですが、 絶対の安心感は得られます。


穴を開けられた可哀想な雲台。この穴に6mmボールプランジャー重荷重用が 入っています。雲台の軸には20度ごと、30度ごとに窪みが掘られていて プランジャによってクリック感を得られます。右のスクリューキャップは プランジャのゆるみ止めです。右の穴は30度ごとの窪み用左は20度用。 ロータリーテーブルを持っていないので、窪みを掘る作業はとても 根気のいる作業でした。

ポールとアームの隙間は15mmしかありません。そこに入るカメラを固定 するネジのツマミを探したのですが、無いので作りました。一番手間と時間が かかったパーツです。旋盤は持っていないので、丸いモノを作らなければ ならないときは、欲しくなりますねぇ。ネジはホームセンターで買ってきた 4分の1インチです。レンズのフードがボディ下端よりも下にはみ出るので、 アームに下駄を履かせた分長いネジが必要な仕様です。ツマミの前に見える スクリューキャップは下駄を固定するためのネジです。ノーダルポイントを 決めた後は固定したままになります。


カメラのお尻を落ち着かせるパーツです。ダブルナットで調節可能。 これがあると、指が痛くなる程締めなくても縦位置固定が簡単に出来ます。 カメラ用の4分の1インチネジにはEリングが填めてあります。リングの下 にはスプリングが入っています。スリックのパクリですな。 最初の雲台にはこの仕組みが無くて、一度はずして別のネジ穴に固定するように していましたが、撮影が終わると嬉しくなって別穴固定を忘れ、車に戻ったら 途中で落としたことに気づいて探しに戻るというのが2〜3回ありました。

ゲージ類はOHPシートに反転画像を印刷して両面テープで貼り付けて あります。角度は2.5度刻みですが、使えてます。


自作のパノラマ雲台 バージョン3

QTVR Diary さんのページ http://pencil-jp.net/weblog/archives/2007/05/sigma-1.htmlの冨士さんの記述によりますと、 ノーダルポイントの誤差は1ミリ以内が許容範囲であるということです。

バージョン2では、三脚の下を撮影する際に雲台を傾けるので、その度に ノーダルポイントがぐずぐずになってしまうことがわかりましたので、 ローテーターを作りました。

プランジャを入れる穴をローテーターの3面に設けて、45度、30度、10度の クリックストップが得られます。10度はオブジェクトVR作成用と考えています。 制作記はバージョン4のページにあります。

材料

材料はほとんど モノタロウで買っています。アルミの板をミリ単位で寸法指定出来るので、 重宝しています。

秘密基地オークションもお安いですし、 POM材は プラスチック部品屋.comで買ってます。

フライス盤や旋盤の濃い方達のBBSを見ていると、都会では図面と材料を持ち込んで 加工だけを請け負って下さる町工場があるようです。フライス盤や旋盤を揃えるよりも ずっと格安だと思います。仕事も速いし綺麗だし。

でも、売ってないから作るってのがやっぱり楽しいんですけどね。

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